概要
ひきこもりとは「さまざまな要因の結果として社会参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6カ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念である」と定義されている。(ひきこもり親の歩みと子供の変化 船越明子著 P8引用)
誕生の経緯
1990年代半ばから注目されるようになり、最近では、多くの人がひきこもりという言葉を知るようになった。
時を同じくして、「フリーター」や「ニート」といった、似たような言葉も身近に使われるようになった。(ひきこもり親の歩みと子供の変化 船越明子著 P8引用)
ひきこもり青年を持つ親が歩む5つのステップ
ステップ1 何が何だかわからない
ステップ2 子どもの状態を知る
ステップ3 子どものつらさを理解する
ステップ4 ありのままの子どもを受け入れる
ステップ5 人生に新しい価値を見出す
ひきこもり青年を抱える家族の子どもに対する心理及び態度の変化のプロセスは上記のようになると一般的に捉えられている。
誰もがこのプロセスを一直線に進むものではない。
行ったり来たりを繰り返しながら全体として前に進んでいく人や、途中までは一気に進むが、そこで立ち止まる人もいる。
さらに、必ずしも全員が最後の段階までたどり着くとも限らない。
それは人それぞれである。
まず、子どもがひきこもった当初、上記のステップ1,2にあたる状況のときまず親はこどもを家から引きずり出そうとする。
そして、こどもがひきこもりであるという事実に関してショックを受け、どのように子どもに接したらいいかわからなくなる。
一方こどものほうは就学、就労に対して焦りを感じ、自信を無くしてしまう。
そして、自らに対して悲観的になり、ときに親に対して暴言を吐いたり、暴力をふるったりしてしまうこともある。
こういて、何とかして外に出てほしい親と、反発するこどもという悪循環が生まれてしまう。
次に、親がステップ3,4にステップアップした場合、親は外に出たいけどできない、というこどものつらさを理解し、社会参加できないこどもを受け入れることができるようになる。
そして、子どもを見守り、苦しみに寄り添う態度で接するようになる。
親のこうした態度が、硬直した親子関係に変化をもたらす。
この結果、社会参加を迫る親の圧力から解放されたことで、子どもは家庭でリラックスできるようになる。
しかし、この時点では就学や就労といった社会参加が可能になったというわけではなく、依然としてひきこもり状態のままである。
最後に、社会参加をするためには親の問題だけではなく、地域の支援が大切になってくる。ゆえに、その人にあった支援をすることが大事になってくる。(ひきこもり親の歩みと子どもの変化 船越明子著 参考)
ひきこもりに対する私が考える教育
ひきこもりになってしまう人の数は年々増加している。
もし、この調子で増加していってしまうと、社会参加する人が減少してしまい、最悪社会機能が回らなくなってしまうと思う。
これを防ぐためにも社会全体として対策を打っていく必要がある。
まず最初に児童をひきこもりにしないために学校での生活が大切になると思います。
児童がひきこもりになってしまう原因の一つとしていじめがあげられると思います。
いじめも現在大きな社会問題になっていますが、これを減らしていくのは大変なことだと思います。
学校では人の気持ちを考える授業などを積極的に取り入れていく必要があると思います。
さらに、最近ではSNSによるいじめももんだいとなっており、SNSの危険性を伝える授業も大切だと思います。
学校がSNSの使い方について指導することも大切になってくると思います。
ひきこもりになる他の要因として学業、部活動での問題があると思います。
まず、学業の面においては成績不振によるひきこもりがあると思います。
この問題は親の子どもに対する圧力が大きいと思います。
親としては子供にいい成績をとってほしいという気持ちがあると思いますが、その気持ちが子どものプレッシャ-になってしまうと、勉強が嫌いになってしまい、勉強に恐怖心を抱くようになってしまい、学校に行くのが怖くなってしまいます。
その結果、学校に行かなくなってしまうのです。
こうなることを防ぐために、親は単に勉強することを押し付けるのではなく、子どもが自発的に勉強するように促していかなくてはなりません。
子供に自発的に勉強させるためには例えば、将来の夢を持つようにさせて、それをかなえるためには勉強しないといけないことを伝えたり、集団塾に通わせて周りの人との競争意識を持たせたり、様々だと思います。
子どもの性格に応じて、こどもにあった教育をさせる必要があると思います。
日頃から親が子どもを観察して子どもの性格を把握することが大切だと思います。
次に部活動での問題は、顧問からの体罰があげられると思います。
この体罰も最近大きな問題になりつつあります。顧問が生徒に暴力をして、その生徒が部活に行くのが嫌になりひきこもりになるケースや、生徒に対して性的嫌がらせをして学校に来られなくなるケースなど様々あります。
ゆえに、学校側は体罰に対してしっかり教員たちに指導する必要があると思います。
生徒への体罰に関するアンケートなども実施する必要もあると思います。
次に児童がひきこもりになってしまった場合、親や行政の支援が重要になってくると思います。
まず親は上記で言ったようなステップを踏みながら焦らずに前に進んでいくことが大切になってくると思います。
ひきこもりになった子どもは親に対して暴言を吐いたり、いうことを聞かなかったりする場合が多いが、そういうときも一番苦しんでいるのは本人であることを理解してあげて、本人の立場に立って大事にしてあげることが大切だと思います。
そして、子どもが学校に戻りたいと思い始めるころに重要になってくるのが行政の支援だと思います。
ずっと学校に行ってなくて急に学校に行き始めるのはだれにとっても難しいことだと思います。
だから、学校に行きやすくなるように長いスパンで考えながら家族と行政が協力して計画を立てていくことが大切だと思います。
最後に
ひきこもりを減らすのは難しい。ネット社会になってしまった今、ネット依存が増加してしまい、それにつれてひきこもりの数も増えてしまうからだ。
ネットとの正しい付き合い方を学んでいくことも大きな課題であるだろう。